■裏アンセムレポート3
”混沌”は、この世界のみならず多くの世界へ 波及する。
我が弟子ゼアノートが、私の名をかたって 作成した”アンセムレポート”には、闇に関する おぞましい実験の過程と、地下の暗黒に現れた ”扉”についての仮説が記されていた。
命ある者は全て心を持ち、そして誰のココにも その奥底には闇がある。 それは”世界”も変わらない。世界がひとつの 生命であるなら、大いなる心を秘めており…… 奥底には、巨大な闇が。
ゼアノートは”扉”を通じて、世界の闇に 接触しようというのか。 いや、ゼアノートだけではない。 他の5人の弟子たちも、研究のためと信じて 闇を見つめた果てに、闇に取り込まれたようだ。 エヴェン、イエンツォ、ブライグ、ディラン、 それにエレウス……彼らはもう、人であることを やめてしまったのだ。
そして私もすべてを奪われ、うつろなる 無の世界へと追放された。
私の存在を奪ったゼアノートは、いったい何を めざしているのか。 民の笑顔は失われてしまうのか。
希望の光が消えたというなら、私はこれより 闇を友として歩もう。 追放された、無の世界で。
無の中の闇。 ”Darkness in Zero”
ゆえに私はDizと名乗ろう。 奪われた名前”アンセム”を捨て……復讐を。
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