■裏アンセムレポート6
無の中で闇を友とした私の選択は、間違っては いなかった。
闇を拒むのではなく、また恐れるのでもなく 静かなる心でまっすぐに見つめたその時、私は 新たな力を得た。
人を超える力……闇の力。 ゼアノートたちはこの力に魅了され、やがて 虜となったのであろう。 無論、私は彼らのように闇にむしばまれて 心を喰われるつもりはないが。
この新たな力により、私は無の世界から下界へ つながる道”闇の回廊”を見出した。 自由な往来はまだ難しい難しいものの、追放の時は もはや終わったのだ。
私はゼアノートたちの目をあざむくために 新たな力で姿を変え、光りある世界へと戻った。
やはりゼアノートはハートレスと化していた。 私の名をかたってハートレスどもを従え、 さまざまな”世界の心”を奪っていたのである。
ゼアノートは奪い集めた”世界の心”の中心、 すなわち”キングダムハーツ”から大いなる 闇を呼び寄せ、すべてを闇に回帰させようと している。
なお他の5人の弟子たちは姿を消していた。 ゼアノート同様にハートレスとなったのか? あるいはゼアノートに利用されたあげくに 消されたのか?
真相を追ううち、私は特異な”存在”を知った。
生命が心を失った時に残される、魂と肉体。 ハートレスが生じる時、光の世界から消え去る。 それらは、異なる別世界において、まったく 新たな存在として生まれ変わっていたのだ。
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