■裏アンセムレポート7
闇の存在が心を持たぬ者には便利であろうが、
そうでない者が”闇の回廊”を多用するのは危険だ。
心が闇にむしばまれてしまう。
奴らから身を隠して調査と計画を進める場所を
求めていた私は”トワイライトタウン”に
たどりついた。
光と闇の狭間で忘れ去られた、静かな街。
森を抜けた奥にたたずむ、打ち捨てたらた
屋敷の地下に、しばらく身を置くこととした。
ひそかに調査を進めた結果、新たな発見が
相次いでいる。
心なきもの”ハートレス”が生まれる時、
心が離れた魂と肉体は罰の存在としてこの世に
生れ落ちる。
ハートレスとは異なって意思を持ち、思考する
”それ”が何をめざしているかは不明だが、
やはり世界に混乱をもたらす存在のようだ。
かつての友である王とその従者たちが、
キーブレードの勇者とともに、闇の脅威たる
ハートレスと戦っている一方、世界に新たな
脅威が迫りつつあるのだ。
もうひとつの脅威…奴らは皮肉をこめて自称する。
存在しないもの”ノーバディ”と。
多くのノーバディは、ハートレスと同様に人の姿を失っている。
だが強い心の持ち主から生まれたノーバディは
わずかに外見が変化するだけで、人の姿をとどめている。
私を裏切った者たちも、人の姿をとどめた
ノーバディとなり、さらに仲間を集めて、新たな計画を進めているようだ。
裏切り者たちを中心に、13人のノーバディで
結成された13機関は二手に分かれ、何らかの研究を進めているという。
私は機関の目的を探るべく、彼らのうち6人が集う地に向かうことにした。
狭間の世界の果てにそびえる”忘却の城”へ。
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